セルフケアによる多汗症対策
多汗症対策のためには、皮膚科や心療内科のような病院に実際に通院する必要があるかのように思われますが、その必要はありません。わざわざ病院に行かずとも、自らセルフケアを行うことで簡単に多汗症対策ができるのです。
では具体的にはどのような方法があるのでしょうか。多汗症場合、発汗の主な原因は精神的なものです。つまり、過度の緊張や不安など、精神的にストレスがかかることによって発汗が起こるのです。
このストレスを和らげることが多汗症の改善につながります。
自分に合ったストレス解消法を見つけ、多汗症改善に努めましょう。
セルフケアとしては他に食事内容の改善が挙げられます。
食事は毎日のことですので、その内容が良くも悪くも症状に大きく影響してきます。
まずは多汗症を悪化させるような食べ物、例えば脂分や糖分、香辛料の多く含まれているもの、お菓子などをなるべく控えましょう。このような食べ物は汗腺を刺激し、サラサラの汗ではなくネバついた汗が出るようになります。このネバついた汗は、臭いの原因となりがちです。
一方、臭いの抑制に効果がある食べ物には、ビタミンAやEを多く含む食べ物が当てはまります。これらの食べ物はできるだけ積極的に取り入れましょう。
あとは制汗剤の使用が効果的ですが、これはあくまで一時的な対策ですので、多汗症そのものの改善にはなりません。TPOに合わせて補助的に使用するようにしましょう。
交感神経遮断手術による多汗症対策
多汗症の対策としてまず挙げられるのが手術です。手術により、多汗症ならではの局所的な発汗を抑えることができます。
しかし、手術というと何やらおおごとのように捉えられがちで、不安になる方もいるかもしれません。日本では、ごく最近になってからこの交感神経遮断手術が認められたので、歴史としては浅いですが、その目覚ましい技術の進歩によって、今日では手術をしたその日に帰宅できるほど手軽なものとなっているのです。
手術の内容ですが、わきの下を2mm程度切開したところにある交感神経を遮断するだけです。痕を縫う必要もない簡単な手術です。
また切開した傷も術後1ヶ月ほどで見た目には分からないくらいになるので心配する必要はありません。
周りの人が考えている以上に、多汗症の人が抱える悩みというのは深刻です。あまりにも悩みすぎて外出も嫌になるケースが多々あります。ですから、多汗症の人にとっては、この手術は本当に喜ばしい情報だと思います。
多汗症というのは、周りの認知度が低いためになかなか理解してもらえなかったり、本人がまず多汗症だということに気づけなかったりと、大変分かりにくい病気だと思います。
多汗症の場合、タオルが必要なくらい汗をかくこともあるようです。それもたいして暑くもないのにタオルがいるほどの汗をかいてしまうのです。まず、客観的に自分の汗がどのような出方をするかなどを見てみて、何か変だと感じたら医師の診察を受けるなど、早めに対策ができるよう心がけましょう。
音楽療法を用いた多汗症対策
多汗症にはさまざまな治療法や対策がありますが、この治療法の一つである音楽療法というのをご存知でしょうか。
音楽療法では、主に投薬と音楽によって治療を行います。一日に15mg位の抗不安薬を投薬し、音楽を2週間に1、2回くらい聴くことにより治療をします。このときの音楽の長さは1回の療法につき30分ほどです。気分を落ち着かせるため、音楽を聴く前と後には約10分ずつ安静にするための時間をとります。
音楽療法の効果を認識してもらうため、治療中の発汗量や脈拍数、血圧などを計測して本人に見せたりもしています。
子供の頃から多汗症の症状に悩んでおり、緊張したり、嫌なことがあったりしたときや異性と話すときなどに、手のひらや足の裏、脇、顔、頭部などに汗をかいてしまう人で、他の薬物療法や心療療法などの治療法をやってみても効果がみられなかった人でも、この音楽療法で効果がみられたという報告もあるようです。
音楽療法で実際に発汗量が少なくなった場合、本人の中では「音楽によって発汗が抑えられた」という認識ができるので、これをきっかけに、汗の量を自らコントロールすることは可能だと思えるようになります。音楽療法ではこの様な流れで多汗症の症状が改善されていきます。
この音楽療法、治療の選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。